スペシャルインタビュー

愛着のある家を売ることに

──最初に川田様の自己紹介をお願いします。

川田と申します。都内で教育関係の仕事に従事しています。この度は実家を売却するために佐藤さんにお世話になりました。

──売却のきっかけは?

父が3年前に他界し、母がひとり暮らしをしていましたが病気がちで入院する事になり、母を引き取ることにしました。その際に、母がこの家にもう住む事はないと悟ったのか、誰かに売却しようと言い出しました。

──家の状態はどうでしたか?

約20数年前に建替えをしていまして、内外装こまめに手入れをしていたので綺麗な状態でした。
2年間空き家のままだったのですが、注文住宅で住み心地も良く愛着もあり、母は時々清掃に行っていました。
埼玉県新座市、戸建て 5LDK(1998年 建替え)の物件になります。

──綺麗とはいえ、建替えから23年経っているのですね。

そうですね。それで市場価値があるのか少し心配でした。

売却を始めてみたものの……

──売却はどのようにされましたか?

不動産ポータルサイトから住宅売却一括査定の申し込みをしました。8社より返信がありまして、その内、買取りですと仲介売り出し価格より約30%低かったので除外しました。
結局、4社のうち、割とこまめに連絡してくれた業者の営業担当の方に話を聞くことにしました。その会社はweb広告などを行い大々的に事業展開している様子でした。

──順調に売却は進みましたか?

それが、初めはまったく順調に行きませんでした。

──どんなことがあったのですか?

こちらの希望価格の引き下げを二回要求されました。

──どの段階からですか?

それは売却依頼時とその後でした。
業者より、当初は「お客様の希望価格で売れますよ」と言われておりましたが、媒介を締結するときになってから急に「お客様のご希望の売り出し価格より10%程度安く出さないと売れませんよ」と言われ、更に専任媒介契約を結ぶよう、強く迫られました。
私が「他の会社にも媒介を依頼するつもりだと」拒むと、少し投げやりな態度で一般媒介契約を締結しました。その後web広告に物件情報を掲載してくれましたが、問い合せが数件あったと報告を受けるも内見依頼は一件もありませんでした。
掲載後二週間位経ったころ、担当の営業マンからこの物件は容積オーバーの為、ローンが厳しい物件なのでもっと価格を下げないと売却は難しいと言われ、当初の予定金額より更に10%下げた金額を提示してきました。

──二回の値下げ後に売却はできましたか?

いいえ。
その後もweb広告のページビューは多いけれど内見依頼はありませんでした。
一括査定での他の業者からは2社電話連絡があり、他は全てメール連絡があったのみで、その後は何の音沙汰もありませんでした。

──それはお困りでしたね。

はい。何度も売却価格の値下げ交渉をされて、一体いつになったら売れるのだろうと不安になりました。
親身になって売却の計画を立ててくれる不動産会社とは残念ながら出会えませんでした。

佐藤さんとの出会い、そして売却

──佐藤さんとはどういうきっかけで知り合ったのですか?

佐藤さんとは私の会社が都内に出店の時、事業用物件を紹介して下さり、大変お世話になりました。
複数の物件との比較をし、収益と集客効果など分かり易く説明して頂きました。

──第一印象はどのような感じでしたか?

穏やかでやさし気な方だと思いました。初めてお会いした際にはいわゆる「バリバリのやり手の営業マン・押しの強そうな不動産屋さん」という私の思う不動産業界の雰囲気ではなかったので、この業界でずっと仕事をされてきたのか?どのようなキャリアを積んできた方なのか正直分かりませんでした。

──実際はどうでしたか?

佐藤さんとお話しをしてみると契約をしたらおしまいというような不動産屋さんではなく、豊富な経験と知識で相談に乗り、この先のアドバイスしてくれる不動産コンサルタントのように感じられました。そして佐藤さんの過去の経歴は財閥系の不動産仲介会社で営業マンから、次長、所長職を経て独立されたと伺ったことで、ますます「信頼できる人」だという事を確信しました。

──なるほど、紹介された事業用物件はよかったですか?

はい。佐藤さんはこの物件のもつ魅力や特徴を教えてくれて、費用対効果という面で見ても、この物件に決めて本当に良かったと思います。

──そのような経緯で佐藤さんにも依頼しようと思われたのですね。

はい。実家の売却の事で色々と悩んでいたころ、ちょうどまた事業用物件の事で佐藤さんにお聞きしたいこともあり、他社に相談していた実家の売却について佐藤さんの営業エリア外なのかもしれないと思いつつ聞いてみることにしました。
業者とのやりとりの経緯を説明すると、他社の悪口を言うこともなく、不動産売買取引の仕組みを丁寧に説明して頂き、どのように売却をしたら良いのか詳しく教えてくれたのでその後、佐藤さんとも一般媒介契約を締結しました。

──佐藤さんでも売却は出来るのか?という不安はありませんでしたか?

正直に言うとありました。売却するにあたり他の不動産屋さんにも色々と難しい面がある物件だと言われていたので、佐藤さんでもすぐに買い手をつけてくれるのは無理ではないかなと思っていました。

──売却が難しい面とは?

1、建物の容積オーバーの為、ローンが難しい物件である事。
2、敷地延長の通路部分を駐車場として利用したいが、隣家とその合意が出来ていない事。
3、外壁、屋根は数年前にリフォーム済みで綺麗だが、水回り機器は老朽化している事。
これらの懸念があり、やはり値下げは必須ではないかなと半ばあきらめていました。

──佐藤さんの仕事ぶりはどうでしたか?

こんな状況でも希望価格を下げることなく、どのようにしたらこの難しい面を乗り越えることが出来るのか具体案を提示してくれ、直ぐにお隣さんとカースペース利用の相互利用出来る合意を取り付けてくれました。また、その経過を私にまめに連絡してくれました。
すると依頼後二週間に二組の内見、一か月後に二組の内見が入り、その内一組の方がこの家をとても気に入ってくださり、いよいよ申込みが入るのだろうと思っておりました。しかし、普通車をお持ちで、敷地延長部分の駐車が難しいとの事で不調になってしまいました。本当に、この先いつになったら買い手が付くのだろうと不安になった矢先、すぐさま次の動きがありました。小型車をお持ちのご夫婦が「こだわりの注文住宅」という部分を大変気に入ってくださり、無事契約となりました。

──契約に結び付いたのですね!

はい!しかも金額を下げる事なく希望通りにです。

──佐藤さんに任せていかがでしたか?

そうですね。私の方で問題解決できないだろうと思われた事でも、きちんと対応して頂いて、佐藤さんは以前私の出店で依頼した時と同様、最高の不動産コンサルタントでした!


明るく、気さくな様子でインタビューにお答えくださる川田様

実家の売却を終えて

──実家の売却を終えて、どのように感じられましたか?

長く住み慣れた家には、家族同様愛着があると思います。家を手放さなくてはならない時、この家を大事にしてくれる人に購入して欲しいという思いもありました。ですから新しく入居される方にも、大切に使って頂きたいと思いますし、快適で良い新生活のスタートを始めて欲しいと願います。
だからこそ家の売却の過程はとても大事だと思います。
私たちの思いを汲んでくれる、思いやりがあり信頼のできるマメな営業マンに売却を依頼したいと思いました。

──不動産売却をする方へのアドバイスを挙げるとしたらなんですか?

今回の売却の依頼でよく分かりましたが、お願いする担当によって、かなり売却査定や接客時の対応は勿論の事、提案力に差があるなと思いました。また、大きな会社・名の知れている会社だから希望通りの売却になるとは言えませんね。
不動産売却をする時は、会社のネームバリューに任せるのではなく、とにかく「担当する人の提案力」が肝心だということをお伝えしたいです。

──最後に改めて佐藤さんのいい所を3つ挙げてください。

1、顧客の要望をしっかりと聞いてくれて、一緒に考え希望に応えようという実直さ

2、問題に対しても納得いくまで対応してくれる粘り強さとそれを解決に導く豊富な経験と知識

3、仕事として売買契約を「こなしていく」のではなく、一人一人の人生を理解して話を聞いてくれる誠実さ

これに尽きます。
佐藤さんは家を売るときに売主がどんな状況に置かれているのかきちんと理解できる方です。
そして私たちの家を購入してくださった方に対しても、細やかに説明をし、大事なバトンを渡してくれる方だと思います。

インタビューを終えて、なごやかなお二人です。